第51回 のじぎく賞

坂本和也JK、涙のお立ち台。



名古屋・笠松から4騎を迎え、第51回 のじぎく賞（3歳牝・定量）が行われました。


クイーンセレクションでピッチシフターに敗れたのちに、菊水賞を制覇したユメノアトサキ。
前走、そのピッチシフターが久々だったとはいえ、振り切って重賞を手にしたウォータープライド。

悩ましい選択になりましたが、ピッチシフターをモノサシにしてファンが選んだのは、1.9倍でユメノアトサキ。
しかしながらウォータープライドも僅差の2.2倍で続き、2頭の一騎打ちムード。
3人気のエイシンルンディーの単勝が11.3倍だったのが物語るとおりです。

はたせるかなレースも2頭の一騎打ちとなり、半馬身差の激闘を制したのは・・・・・

内・ユメノアトサキ、外・ウォータープライド

スタートひと息も、二の脚でハナに立ったユメノがスローでラップを刻んでゆく中、2番手にはウォータープライド、3番手にホクザンルージュ。
向正面で動いたアースシェイキが前2頭に接近するも、ユメノアトサキ先頭で直線へ。
ユメノアトサキ完勝かと思いきや、ウォータープライドもしぶとく伸びて、園田の直線が2頭のための直線に。

坂本Jの叱咤に応えてユメノアトサキが半馬身抜け出たところがゴール。
連勝で重賞2勝目を飾りました。


写真の真ん中は、8人気ながら3着に割って入ったアースシェイキ。

勝ち馬が北海道→兵庫という経歴なら、こちらも北海道→金沢→兵庫という経歴の持ち主。
園田初戦で勝ったものの、兵庫7戦1-0-1-5、木村J騎乗でも8人気ってのが正直ファンの期待度だってでしょうが、大健闘の3着入線でした。




　ユメノアトサキ
　　父 サウスヴィグラス
　　母 ボヤージ
　　母の父 クロフネ

　通算成績　16戦6勝
　主な勝鞍　2013 菊水賞

　兵庫・新子雅司厩舎所属　牝3歳





同じ1人気でも、牡馬相手の菊水賞と、そこを勝って地元筆頭として受けてたつ牝馬限定戦の1人気では、プレッシャーも段違いだったんでしょう、菊水賞の表彰式のような笑顔はなく、無事勝たせた安堵感からか涙する坂本Jの姿がありました。

オーナーさんも仰っていましたが、これで次は兵庫ダービー。
「夢の後先」は、まだまだ「夢の途中」のようです。


ユメノアトサキ号関係者の皆様、おめでとうございました。