一枚の馬券 No.4

2003年2月23日・・・・・


今日の主役は馬ではなく人です。

馬券はこちら・・・・・

保存状態が悪かったのか、印字がすっかり色褪せてきて読みづらくなってしまいました。
ちょっともったいないことしてもたなぁ・・・・・。

軽くショックですが、このままではネタにしづらいので、とりあえず読めるようにしましょう。





はい、こんなもんで。

ご覧のように、2003年2月23日の京都競馬・最終12レース、メイショウチェリオ号の単勝です。

騎乗していたのは河内洋騎手（現調教師）。
現役最後の騎乗がこのレースでした。
マルカシェンクやヤマニンキングリーなど、今ではすっかり調教師さんですが、私にとっては、やはりファンから愛された騎手さんというイメージ。

人気馬でブッ飛んだときの馬券親爺が叫ぶ「こらぁ、何年乗っとんじゃー、かわちぃー」の一言にまで愛を感じる、そんな存在でした。
そんな騎手、後にも先にもこの人だけなんちゃうやろかと思ってます。

もう鞭を置かれて8年にもなるんですね。
まさに光陰矢の如し・・・

sonodayaがこの人を認識したのは、やはりオグリキャップとサッカーボーイによるところが大ですが、最初のきっかけはアラホウトクの桜花賞やったような気がします。
先行から抜け出して、ほぼ勝ったと思わせたデビュー2年目の豊とシヨノロマンを「まだ早い」とばかりに、鮮やかに差したレースっぷりは弟弟子に勝負の厳しさを教えた愛のムチと言われました。

この年（88年）がsonodayaが本格的に競馬を始めた年なんですが、当時は一大競馬ブームで関連書籍や映像が多数販売されていたので、ブームに乗っかってついつい買ってました。
映像なんかは、今と違ってレーザーディスクでしたが・・・・・（＾＾；）
（有馬記念史とか、日本ダービー史とか、杉本清の競馬名勝負物語とか・・・・・）

だからナマでは見てないんですが、タキオンやフライトの祖・アグネスレディーや短距離王・ニホンピロウィナー、牝馬3冠+トライアル完勝のメジロラモーヌ、有馬記念のヒカリデュールはサラ系やったなとか、ハシハーミットの菊花賞は阪神3000mやったなとか、ナマではなくとも、それはそれで懐かしい思い出となってます。

偶然かもしれんけど、この人のお手馬にご贔屓が多かった気がしますね。
「牝馬の河内」と呼ばれただけに、ダイイチルビーにアグネスフローラ、ニシノフラワーの牝馬勢は勿論のこと、メジロブライト・アグネスフライトの牡馬勢もお気に入りでしたね。

2000年の4～5月の2ヶ月間、長期の東京出張で都内に起居しておりまして、出張の最終の日曜に長期東京出張の記念とばかりにダービー見に府中へ行きました。
そこで勝ったのが河内・アグネスフライトやったわけで、（今のところ・・・）生涯唯一のダービー生観戦がご贔屓馬とご贔屓騎手コンビが勝つという珠玉の2分26秒2を河内騎手にプレゼントしてもらいました。

レディー→フローラ→フライト・タキオンとこの系統の屋根には常に河内洋の姿がありましたね。
胴黄・袖赤・水色二本輪の勝負服といえばこの人というイメージでした。

ダービーのときのレープロ・記念入場券なんかもどっかにあるはずなんですが・・・・・見当たらないので、また発見されたときのネタにとっておきましょうかね。（笑）




さて、ダービーの話は置いといて、今回の主役の馬券話に戻ると、この引退レース、河内騎手は後方から豪快に追い込んだんですが惜しくも2着。
勝ったのはライオントレジャーで鞍上は幸くんでした。
幸くんは、この年デビュー10年目にしてスティルインラブと出会い、このコンビで牝馬3冠を達成しました。
スティルインラブは歴代2頭目の牝馬3冠馬。
初代の牝馬3冠馬は、もちろんメジロラモーヌと河内洋のコンビです。
ラスト騎乗がこの時二人しかいなかった（その後、アパパネが出て蛯名正義が加わる）牝馬3冠ジョッキーの争いとは、「牝馬の河内」らしい引退レースやったかもしれません。
（ただし、騎乗馬は二人とも牡馬でしたが・・・・・）

レース後の引退セレモニーでは、馬車に乗ってたのが異様に記憶に残ってます。
なんかネタみたいでオモロすぎました。
なんせ「元・栗東の青年団長」さんですからね。（笑）

調教師さんとしては、マルカシェンクやヤマニンキングリーより、私はアグネスアークの方が印象深いですね。
天皇賞（秋）の2着が惜しかった・・・・・メイショウサムソンに上手く乗られちゃいましたもんね。
しかしながら調教師さんとしては、まだまだこれからがあります。
この人所縁の血統で大舞台での華が咲くといいですね。
密かに応援しています。

それがアグネスやったら、尚のこと楽し。



たった一枚でも、馬券の思い出は尽きず。