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残念な節目 [その他]

記念すべき30回目のJAPAN CUPだったのですが・・・・・


10人いれば10通りの、100人いれば100通りの考えがあるJAPAN CUPになってしまいました。

少しだけ個人的に思うことを書きたいと思います。


ご存知のとおり直線でのインターフェアにより1位入線のブエナビスタは2位に降着、繰り上がりでローズキングダムの優勝となりました。
審議が長時間に及んでいる時点でブエナがアウトになる確立はかなり高いやろとは思っていました。

この結果についてはとやかく言う気はありません。
結果がどうであろうが、採決も含めて競馬だと思うからです。

ヴィクトワールピサが遠因である、豊のオーバーアクション、スミヨンが右ムチ連打で進路変更を怠った、果てはJRAが秋天・JC・有馬を勝った馬に贈るボーナスをケチった等々、いろいろかしましくて中には笑ってしまうような意見もあるようですが、所詮言うてもせんない事なので・・・・・

誤解のないように申し添えると、私は今回のJCの馬券は買っていません。
特に意味はなくたまたまです。
買えるチャンスがあれば買っていたかもしれませんし、買ってなかったかもしれない。
ただひとつ言えるのは、当たった・外れたを含めて馬券購買の有無と今回私が思うことは無関係だということ。
なぜならば、こういったケースで馬券に負けた場合の不満をどこか(だれか)に向けなければいけないような買い方(購入金額も含めて)をしたくないと思っているから。

負ければ恨み言のひとつも言いたくなりますから、少なくとも私は冷静に物事を判断できなくなります。
なので、今回の件については私的感情ゼロで比較的冷静に考えることができたと思ってます。
じゃあ降着によって負けてたら違うこと言うのかと問われるとそれは違います。
もちろん私とて、勝てば嬉しいし、負ければ腹が立ちますよ。(笑)
しかも、人一倍・・・・・
そういう時は冷静に考えられない自分がいてるので、公の場での発言は控えるということです。

勝ち負けは勝負事の常、それを自己責任と思える範囲でするのが ” 大人の遊び ” と思ってます。

あなたにとって馬券は遊びですか、趣味ですか、博打ですか、それとも人生を掛けた勝負ですか?
それによって今回の一件に対する思いも変わってくると思います。
私にとっては馬券は ” 遊び ” で、馬は ” 趣味 ” です。(「競馬」ではなく「馬」)
ファンと言ってもいいです。

G1級競走での初めての1着降着であるメジロマックイーンの天皇賞(秋)なども見てきました。
実はあの時、プレクラスニーとカリブソングの馬券を1点で1000円持っていました。
別に確信があって1点買いしたわけじゃないですよ。
前日の土曜日に淀へいって、スッカラカンになるぐらい負けたので、マック外して馬連1000円だけ買っておいたら、マックが降着になり1点で的中となっただけです。(3連馬券は当時無かったので・・・・・)
この時に思ったんですよ、「事故以外で、こんなこともあるもんやねんな」と。
幸運にもあの時に勝ったからこそ、冷静に考えられたのかもしれません。
何があっても笑える範囲で馬券を買えるようになったのはそれからです。

自分の事だけではなく、少し思うところを主張させていただくとすれば、結果と出来事だけでなく「この出来事によって、このように判断したから、こういう結果になりました」という「判断」の部分の説明責任がJRAにあるような気はしています。
その部分の判断を密室で行い公にせず、公正競馬を謳うから釈然としないものが残るんでしょう。

もはや鉄火場だった競馬場ではないのです。
昨日は釈然とせず、笑顔もない静かな表彰式だったようですが、言い換えれば静かな表彰式ですむようになったのです。
博打からスポーツに脱皮する段階において、JRAはパトロールの公開等公正確保の視点からいろいろな情報開示をするようになりましたが、もう一段の情報公開をするべきところに来ているのかもしれませんね。
そろそろ考えてもいいんじゃないのと思ってしまいます。

ただし私はスポーツと思っている訳ではありません。
やはり博打です。
人生が狂うこともありえる賭け事です。
ただ、格段にこの国の民度が上がったので、園田騒擾のようなことにはならなくなったということです。


まぁ、いろいろ書きましたが立ち入った事情を知っている訳でもなく、一競馬ファンが手が届く範囲の情報で思ったことです。
冒頭に書いたように10人いれば10人の、100人いれば100人の考え方があって当然です。
近頃言われるようなナショナリズムがどうこうと言った話をする気はありませんが、10人がすべて同じ考え、100人が同じ考えになる方が恐ろしい事だと思っています。

sonodayaが思うことにも賛否両論、もちろんあるでしょう。
その人の置かれた立場、得ている情報、過去の経験などによって異なる考えが生まれるのは当然です。
ただ、ひとつの思いにはそれだけに至る理由があり、それは尊重すべきものであるという点を忘れずにいたいものです。

昨日のJAPAN CUPを見て、ブエナビスタやローズキングダムの掲示板を見て、中年の馬券親父が思うところは、こんなあたりでしょうか。

2歳G1を制しているとはいえ、やはり古馬G1の重みは違います。
薔薇一族の悲願がこんな形で達成されるとは思いもよりませんでしたが、ぶつけられて進路を塞がれながらも伸びたからこそ2着まできたローズキングダム。
諦めなかったからこそ手にする事ができた栄冠ではなかったかと思います。

また、2度までもG1での降着を経験することとなったブエナビスタ。
ブエナビスタがよくがんばって、高いパフォーマンスを披露したことに疑いはありません。
まさに「勝負に勝ってレースに負けた」というところでしょうか。
レッドディザイアがご贔屓で特にブエナビスタがご贔屓という訳ではない私ですが、「やっぱりブエナは走るな」と秋の2走で再認識させられましたよ。
それは他の誰でもない彼女の示したパフォーマンスによってです。
そこに降着に「なった」「ならなかった」は関係ありませんし、降着によって私の中でのブエナビスタのパフォーマンスが下がることもありません。
牝馬ながら牡馬相手の府中2400mであったことを考えると驚異的なパフォーマンスであったと思っています。


長々と書きましたが、これは10人や100人、いや何万人の中のひとつの思いとして捉えてくだされば幸いです。

競馬はキレイごとばかりではないのは百も承知。
それでも抗うことのできないサラブレッドの魅力をこれからも見続けていきたいですね。

こんなことで競馬ファンを辞めてしまうなんて勿体無すぎますよ。(笑)
それが、競馬ファンになって20数年のくだらない馬券親父の思ったことです。

ただ、残念な30回目のJAPAN CUPではありました・・・・・。

m(_ _)m by sonodaya


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コメント 2

とっぷぼん

たぶん秋G1全敗中の私が勝負馬券で、馬単ブエナ→ローキンを持っていたから降着になったんでしょう(笑)

by とっぷぼん (2010-11-29 16:34) 

sonodaya

おっ、とっぷぼんさん、こんばんは。

ありゃー、全敗中ですか、それはそれは。

でも、その余裕。
大人の遊びを心得てらっしゃいますね。
さすがです。(笑)

金盃でお会いできるのを楽しみにしてます。
ではでは。


by sonodaya (2010-11-29 21:51) 

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