今週の中央転厩馬

6月2日付で今週は2頭。


安田記念、戸崎圭太騎手がやってくれましたねー。

大井とはいえ、地方の騎手が大舞台で存在感を見せてくれるのは嬉しいことです。
各社インタビューでダービーウィークも何気にPRしてらしたようで、地方競馬にとってはこの上ない朗報でした。

兵庫としては岩田さんのデルタブルースがあるので、すでに経験済みな訳ですが、どこの騎手という事ではなくて、この際、地方の騎手ということで素直に喜んでおきたいと思います。

またいつか兵庫の騎手も・・・・・という夢は持っておきましょう。


さてこれから、その中央で闘っていく馬達、今週は2頭です。


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セイカミカワ（牝4）
　父　タヤスツヨシ
　母　セイカシミズダニ
　母の父　レジェンドテイオー

残念ながら画像はありませんでした。


美浦・南田美知雄厩舎へ転厩　地方成績 12戦 2-3-4-3

中央13戦 0-3-1-9 で2着3回は、すべて中山ダ1800m。
しかも3走連続2着で1回はクビ差・・・・・もう少しで勝てたかもしれんのにねえ。

兵庫デビューは昨年の10月。
下原さん騎乗で園田1700mを4着でした。
2走目を学さん騎乗で初勝利すると、次走は3着を拾って昇級。
そこからC1戦を7・2・3・7・3・2・3・2着と2度の7着以外は2・3着にまとめて、C1未勝利ながらB2へ昇級。
4人気となった先月17日のB2初戦を先行抜出で勝って2勝していました。

母セイカシミズダニは、なんとなく記憶に残ってる馬で、その父は「昭和最期の名勝負」にあって、脇役ながら渋い存在感を放っていたレジェンドテイオー。
未完に終わりましたが、520kgの雄大な馬格を誇るノーザンテースト産駒で、重戦車のごとく逃げる姿は個性派のそれでした。
種牡馬としても残念ながら未完に終わりましたが、調べてみるとセイカシミズダニがレジェンドテイオー産駒の稼ぎ頭なんですね。
またまた血統表から懐かしい思い出に触れさせてもらえました。


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フェデラリスト（牡4）
　父　Empire Maker
　母　ダンスパートナー
　母の父　サンデーサイレンス


2011年4月19日 C2 4歳上 1着 田中学騎手

美浦・田中剛厩舎へ転厩　地方成績 2戦 2-0-0-0 （内兵庫成績 1戦 1-0-0-0）

6月と遅生まれ、体質的に弱いところもあったようでデビューが遅れ、3歳になった昨年3月の新馬・芝1800mを鞍上・豊でデビュー。
6人気ながら出走馬で一番の34秒4の上がりを掲示して4着。
当時の所属は栗東・松田国厩舎。

しかしながら右前脚骨折により長期休養となり、船橋・出川克厩舎へ転厩。
ほぼ11ヶ月ぶりの本年2月24日の船橋ダ1500mにデムーロ騎乗で出走し3馬身差で初勝利。
そのまま3月17日に2戦目の登録をされるも、3月11日の東日本大震災により南関東競馬の開催見込みがたたないことなどから、兵庫・田中道厩舎へ再び転厩。
4月19日のC2戦に登場し、先行から楽に抜けて地方2勝目を飾っていました。

申し上げるまでも無く、母ダンスパートナーが目をひく血統馬。
父EmpireMakerはベルモントステークスなど米8戦4勝（G1・3勝）でChesterHouseを始め兄妹にもG1勝馬が数頭でる本邦輸入種牡馬。

今でこそ牝馬が強くて、あたりまえのようにチャンピオンホースになりますが、まだまだ牝馬は割引という思考が根強かった時代に勝てはしなかったものの牡馬相手に互角の競馬をしたダンスパートナー。
サンデーサイレンス初年度産駒で、牝駒としては初のG1勝馬となりました。

ダンスパートナーは名繁殖牝馬の母（ダンシングキイ）とは異なり、その競走成績に比べると産駒成績が物足りないのも事実。
しかしながらフェデラリストには、母の名に恥じない成績を残して欲しいものです。
まだまだこれからの馬みたいですし、期待は大きく膨らんでも許されますよね。（笑）

地方で出直しとは言え、一度は南関東で走ったダンスパートナーの仔。
どこかに縁があったのか、一度だけ走った園田コースでその姿を撮ることができました。
震災がなければ、園田に来る事もなかった馬でしょうしね。
まさに一期一会。

震災そのものは悲しむべき事なんですが、東日本の復興に歩調を合わせるように、フェデラリストの成績が伸びていってくれるといいなと思っています。


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各馬の新天地での活躍をお祈りいたします。