第53回 兵庫大賞典

春の伝統重賞は、とても豪華なメンバーによる一戦になりました。


内からタガノトリオンフ・サウスウィンド・エーシンクリアー・アクロマティック・バズーカ・ハルイチバン・インディウムと、フルゲートのうち実に7頭が重賞勝ち馬で、これらが勝った重賞の総数は25という春の大一番に相応しいメンバー。

今年は2013年（勝ち馬・エリモアラルマ）以来、4年ぶりにナイターでの施行となりました。

これだけのメンバーになると人気も気になるところ。

個人的には1人気はインディウムかな？と思いましたが、蓋を開けてみるとサウスウィンドが1人気。
続く2人気にタガノトリオンフで、3人気がインディウムという並び。
ただサウスが3.2、タガノが3.3、インディウムが3.6と見事な割れ具合がメンバーの豪華さを表してるような気がしますね。

タガノが意外に人気あるなぁと思いましたが、サウスの1人気はどなたも思案の内にはあったことでしょう。

さて、バズーカが13.1倍で5人気、エーシンクリアーが18.9の6人気、ハルイチバンが26.9の7人気、アクロマティックに至っては76.2の8人気でしたが、これらの重賞勝ち馬を押しのけて4人気に支持されたのが重賞未勝利のアサクサセーラでした。

個人的贔屓は別にして、確かに勢いのある成績でここへ来ていましたから、押さえたくなりますよね。


レースはサウスウィンドがハナ、続いてアサクサセーラ、ハルイチバン、エーシンクリアーなども前目のポジション、これらを見るカタチでインディウム・バズーカの田中範勢という隊列。


最初に怪しくなったのはハルイチバンで、このあたりは仕方のない部分もありますね。

しかしちょっとモロすぎたとも思えるだけに気になるところです。




同様にインディウムもハジケず、どちらも長期休養があるだけに心配になります。







好位勢がサウスになし崩しに脚を使わされて後退する中、4角で伸びてきたのはエーシンクリアー。
短い直線ながらグイグイ前に迫りましたが半馬身及ばず2着。

優勝はサウスウィンドでした。




サウスウィンド
　父　マイネルセレクト
　母　サダムアカイカゼ
　母の父　ブライアンズタイム

これが通算14勝目。

6歳セン馬だけに、まだまだ活躍する姿を見せてくれることでしょう。



それにしても鮮やかなのはこの人の手綱捌き。

トップジョッキーなのはもちろんなんですが、その中でも「脂が乗ってる感」がハンパない気がしますね。本当に上手いです。

サウスウィンドの重賞4勝はすべて赤岡JKの手綱によるもの。まだまだこのコンビが競馬場を沸かしてくれることでしょう。楽しみですね。

良いものを見せて頂きました。




さてこのレース、バズーカの鞍上は川崎の瀧川寿希也騎手でした。まだ21歳と聞いて驚くほど大胆な騎乗をする人ですね。なんと言うか、気が強いと言うか、鼻っ柱が強いというか。^^;;;

昨年は年間56勝だったようですが、今年はすでに34勝。金沢などでも騎乗しているようで、これから兵庫でも見る機会が増えるのかもしれません。覚えておきます。

コメント 2

赤岡騎手、この日の馬場をきちんと計算した上ですんなり先行して仕掛けどころもドンピシャでしたね！
それに応えたサウスウィンドももちろんアッパレです。
インディウムの手応えがイマイチだったのには、何か理由があるのかな･･････ちょっと納得いかないところがあります。
ハルイチバンは最近短い距離ばかりを使ってきていたので、久々の長丁場に対する馬の戸惑いがあったように感じました。

文中には出てきませんでしたが、ここのところ重賞戦線で密かに上位を脅かしているバレーナボス、今回も最後の脚は見応え充分でしたね。
この馬の戴冠もいつか観ることが出来たら、と思っています。

重賞馬７頭、本当に歴史ある兵庫大賞典に相応しい好メンバー、面白いレースでした！
sonodayaさん的にはエーシンクリアーとアサクサセーラのワンツーとか撮られたいところだったのでは？＾ｍ＾

by COBRIDER (2017-05-07 09:16) 

> COBRIDERさま

いつもありがとうございます。

>> sonodayaさん的にはエーシンクリアーとアサクサセーラのワンツーとか撮られたいところだったのでは？＾ｍ＾

いや撮る方より、取る方でお願いしたかったです。
写真はともかく、馬券は惨敗でした・・・T_T


by sonodaya (2017-05-07 10:40)