SSブログ

競走馬の肖像・14 「コウエイサザンカ」 [Horse Photo]

メジロの馬で思い出すのはどの仔でしょうか?

(今回は本当に長編なので、「オッサンの思い出話にはつきあえんわ・・・」と思う方はスルーでお願いします。)


メジロは最大級のオーナーブリーダーですし、一時代を築くほど活躍馬が多いので決めかねますよね。
参考までにnetkeiba.comでメジロの馬を賞金順に検索すると・・・・・

1位 メジロマックィーン 父メジロティターン 母メジロオーロラ 母の父リマンド
天皇賞(春)2回・菊花賞・宝塚記念など21戦12勝、スピードを兼ね備えたスーパーステイヤー。

2位 メジロブライト 父メジロライアン 母レールデュタン 母の父マルゼンスキー
天皇賞(春)など25戦8勝、クラシックは惜敗続きも淀の盾でメジロの本領発揮。

3位 メジロドーベル 父メジロライアン 母メジロビューティ 母の父パーソロン
オークス、秋華賞、エ女王杯2回、阪神3歳牝馬Sなど21戦10勝、5年間毎年G1勝ちの女傑。

4位 メジロパーマー 父メジロイーグル 母メジロファンタジー 母の父ゲイメセン
有馬記念、宝塚記念など38戦9勝、障害帰りでありながら同一年度春秋グランプリ制覇の快挙。

5位 メジロライアン 父アンバーシャダイ 母メジロチェイサー 母の父メジロサンマン
宝塚記念など19戦7勝、クラシック惜敗続きも、この馬が最強と言いつづけた若き日の典の相棒。


・・・・・こんなもんじゃ全然足りませんよね。(笑)

ラモーヌの人もいれば、アサマ・ティターンの人もいるでしょうし、
「いやいや、やっぱデュレンだよ」とか、「障害のゴスホークを忘れてはいかん」とか、
ファントムに、モンスニーに、アルダンに、フルマー、グッテン、ランバダ、ベイリー・・・・・・・・・・

活躍馬だけでもこの状態。(; ̄ー ̄A

これに活躍馬じゃなくても、父母合わせて10冠と騒がれたルドルフとラモーヌの仔・リベーラや、
同様のパターンでディープインパクトとドーベルの仔・ダイボサツなどを加えると、
ファンそれぞれにファンの数だけ「思い出のメジロ」がありそうですね。

sonodayaにとっては、上記の生涯獲得賞金1~5位はもちろんのこと、
80年代後半からのメジロ軍団にはそれぞれになにがしかの思い出があります。

その中で特に外せないのは、やっぱりメジロワース
G1・Jpn1競走には勝ってないんですが、なんと上記賞金順でライアンに続く第6位がワースなのです。
これがどれくらいスゴイかというと牝馬3冠のラモーヌがワースの次の7位、菊花賞馬デュレンが11位、アルダンが12位やったりするのですから・・・・・
もちろんG1級競走の勝ち鞍がないメジロ馬としては最上位です。

6位 メジロワース 父モガミ 母キャットロンシャン 母の父シャトーゲイ
読売マイラーズカップ(G2)、中京障害S・2回など43戦17勝。

主な勝ち鞍が平地と障害って、まぁ珍しい部類に入るかなと思います。
新馬勝ちの後、阪神3歳Sに2人気で出走(サッカーボーイの7着)したりしてるんですが、
基本的に条件戦を勝ち上がっていき、1500万で2着した後に格上挑戦したマイラーズCを勝ちます。
その後オープンで4走しますが大敗続きで平地に見切りをつけることになります。

ワースが勝った読売マイラーズカップは道悪で結果的に馬場に助けられた部分もあったでしょうが、運も実力の内です。(笑)
しかもこの時の鞍上はミッキー。
条件戦を戦っている頃にはすでにお気に入りのワースだったんですが、このレースには我がベストファンホース・ヤエノムテキが60kgを背負って出走していまして、ワースとムテキともう一頭・ミスティックスターという馬で三角買いを敢行しておったsonodayaです。
結果、ワースは見事1着、ムテキは60kgで道悪はさすがに厳しくクビ差で3着、ミスティックスターは7着と、ムテキさえ2着馬を交わしてくれてたら・・・・・というのも後の祭り。
本当に2着馬が恨めしいレースでした。

おのれスカイジャイアント・・・・・許せん。(笑)

思い出したら、今でも腹立ってきましたわ・・・・・(爆)

sonodayaの怒りは置いといてワースですね。
ハードルに行ったワースは意外というより、いかにもメジロ馬らしく障害での才能を開花させます。
入障初戦を圧勝し、続く障害400万下戦も勝ったワースは秋の中京障害ステークスに1人気で出走し、見事3連勝でアッサリ障害重賞を手に入れます。
続く2戦は府中での東京障害特別だったんですが4・5着に敗れ、春の中京障害Sに出走し再び圧勝。
とにかく中京の障害では7戦6勝2着1回という抜群の安定感でした。

ワースの話をするうえで、人気の高さははずせませんね。
43戦もしていますが、半分以上の実に26走で1人気に支持されました。
戦績が43戦17-15-1-10の安定感なので当然ですよね。
17勝もすごいですが、2着15回ってのも特筆ものの数字でしょう。
平地でダラダラ引っ張らずに思い切って障害に切り替えたとこや、この馬自身の障害適正などがこの安定感に繋がったんでしょうね。
4年間に障害で21戦し落馬無しってのも立派な数字だと思います。

もうワースの話をするとキリがないのでここらで今日の主役(?)コウエイサザンカに行くことにしましょう。

100804_Portrait_Koueisazanka.jpg
コウエイサザンカ 父ステイゴールド 母メジロミラ 母の父モガミ

さて、コウエイサザンカの2代母はキャットロンシャンです。
で、コウエイサザンカのBMSがモガミってことは、母メジロミラとワースは全兄妹なんですね。

コウエイサザンカは2007年6月のファーストトライ競走でデビューした生粋の兵庫馬。
ここまで64戦して1-3-4-56の戦績です。
叔父のワースと異なって1人気はわずかに1回やし、1勝2着3回で着外56という数字は叔父とは比べようもないんですが、ワースを思い出させてくれるサザンカには少しでも長く現役を続けて欲しいものです。



ちなみにこの記事書いて初めて気が付きましたが、今年のアンタレスSに勝ったダイシンオレンジも2代母がキャットロンシャンで母がワースの異父妹ですね・・・・・

これは迂闊でした・・・・・(゚_゚i)



以上、主役はコウエイサザンカなのか、メジロワースなのか深く突っ込まないで終わりにしときますね。


nice!(2)  コメント(2) 

nice! 2

コメント 2

COBRIDER

以前も書き込みさせていただきましたが、やっぱり私にとってのメジロは断然ワースです♪
sonodayaさんが、ワースについてご自身の悔しい思い出を含めていっぱい書いてくださって、なんだかそれを読ませていただけたのがとても幸せです。
ありがとうございます。
私はどちらかと言うと障害のイメージが強くて、いつも安定感抜群の飛越をするワースを安心して応援していられるところが好きでした。

でも、それにしても賞金がラモーヌを上回っているとは!!
いやはやコレはビックリです。

そして、ワースの甥や姪、その血族がまだ現役で走っていることに喜びを隠し切れません^^
これからも、末永く頑張って欲しいですね♪♪
by COBRIDER (2010-08-11 17:32) 

sonodaya

COBRIDERさん、こんばんは。

やっぱりワースは外せないなにかを持っていますよね。
G1には勝てなかったどころか、平地では重賞ひとつしか勝ってないんですがなにかしら気にせずにおれない馬でした。

今から思えば条件級の頃にエイシンウィザードやサマンサトウショウなど結構骨っぽいところとやってますよね。
それでこの成績なので立派なもんです。

ワースはsonodayaにとっても「断然」です。(笑)

by sonodaya (2010-08-11 19:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。