SSブログ

競走馬の肖像・12 「フレンチハート」 [Horse Photo]

サクラホクトオーという馬をご存知でしょうか・・・・・

22年前(1988年)の朝日杯3歳ステークス(G1・旧呼称)を1人気で勝った馬です。

父は天馬トウショウボーイ、母はサクラセダン。
半兄はダービー馬サクラチヨノオーという眩しい馬でした。
この兄も1987年に朝日杯を勝っており、2年連続兄弟で朝日杯制覇を成し遂げています。

ちなみに弟ホクトオーはJRA最優秀3歳牡馬に選出されましたが、兄チヨノオーは同期にサッカーボーイがいたため3歳時のタイトルは逃しています。

さてそのホクトオーは競馬を始めたばかりのsonodayaにとって初めてのデビューから知っているチャンピオンホースでした。(3歳やけど・・・・・笑)

ホントに大好きな馬で4歳初戦の弥生賞なんて、単勝1点にドカーンって突っ込んでましたよ。
ところが・・・・・ホクトオーご存知の方ならお分かりでしょうが、良家のお坊ちゃんのホクトオーは雨で下が渋るとカラッきし走らない馬だったんですよね。
この弥生賞が降りしきる雨のなか行われたレースでして、馬場は不良・・・・・
良いところなく16頭立の12着に敗れ去りました。

続く皐月賞も不良馬場となりドクタースパート(〇地やったねえ・・・・・)の19着に敗れました。
この2戦ですっかり調子を崩してしまったホクトオーは、待望の良馬場で行われたダービーもウィナーズサークルの9着と敗れ失意の中、春戦線を終えます。

夏は休養して秋初戦はセントライト記念。
3人気ながら差し切り勝ちを収めたときは、ホンマに嬉しかったんを覚えています。

「これは菊花賞見にいかなアカンやろ!」という事で大観衆の中、淀で菊花賞観戦。

会社の先輩Aさんが、嵐山S(3000m)最先着と言う理由だけでモガミサイババを買うのを笑いながらも、チョビっと買い足したりして・・・・・(笑)

ホクトオーはトウショウボーイ産駒なので距離を心配しましたが、やはり良馬場なのはなにより。
道中かなり後方からいって「さすがに届かんかなぁ」という雰囲気に・・・・・
レースは中段から徐々に進出したバンブービギンが危なげなく抜け出す態勢。
そんときに大外も大外、外ラチ沿いのホントに我々の目の前をブっ飛んで行く馬が一頭。

「あっ、サクラの勝負服や・・・・・」

いや、興奮したなぁ。



「真っ直ぐ走ってたら、バンブービギン差してたんちゃう?」
「外ラチ一杯はないよなぁ・・・・・やっぱり太やなぁ(笑)」

などと帰りのバスも楽しかった記憶が残っています。
結果的にバンブービギンの5着に終わってしまったんですが、バンブービギンとサクラホクトーの2頭が忘れられない菊花賞となりました。
(モガミサイババもね。笑)

この後、ホクトオーは有馬記念に出走し4歳勢最先着の3着に健闘(1着イナリワン・2着スーパークリーク)しますが、そこにバンブービギンの姿はありませんでした。
故障によりバンブービギンにとっては菊花賞が生涯最後のレースとなっちゃったんですね。

ちなみにこの菊花賞で15着だったサツキオアシスは次走1400万下のゴールデンホイップトロフィーに出走します。
ワールドスーパージョッキーズシリーズですね。
で、そこを勝つんです、その時サツキオアシスの背にいたのが田中道夫騎手(学のとーちゃんね)でした。

そんなことを考えると、競馬ビギナーの頃のレースでありながら、sonodayaにとっては現在まで続く断片がちりばめられた菊花賞だった気がします。

さて、今日の主役フレンチハートです。(少々強引やなぁ・・・・・笑)

100722_Portrait_FrenchHeart.jpg
フレンチハート 父スクワートルスクワート 母アラベスクバンブー 母の父リヴリア

フレンチハートの2代母はフォローバンブー。
つまりこの馬の母アラベスクバンブーはバンブービギンの異父妹となります。

フレンチハートは2006年に道営でデビューし6着。
1戦のみで兵庫にやってきて初戦は2着。(勝ち馬はキーポケやったりします・・・・・しかも大差。)
そこから兵庫一筋67戦(7-9-6-46)、一時B1まで上がりましたが現在はC2で走っています。
近走の内容見てると多くを望むのは酷なんですが、わずか12戦(しかも本格化した未勝利勝ち以後は6戦)しかできなかった叔父バンブービギンの分も含めて少しでも多く、無事で走ってくれたらと思います。

もし、競馬場でフレンチハートを見ることがあったら、良家のお坊ちゃまホクトオーや、菊の大輪を咲かすために生まれてきたかのようなバンブービギン、はたまた若かりし頃の道夫調教師などに思いを馳せてみてくださいね。
それはオールドファンにのみに許された贅沢な競馬の楽しみ方ですよ。
しかも、キャリアが長くなればなるほど楽しいはずです。

sonodayaのキャリアも、まだまだ20年と少し。
ハイセイコーやTTGの現役を知る方々に負けないように、長く競馬を楽しみたいと思っています。





今日の前フリも長かったなぁ・・・・・
しかも最近「肖像」か、「sonodayaの思い出話」か、わからんようなってるし・・・・・

ε=( ̄。 ̄;A   by sonodaya


nice!(1)  コメント(4) 

nice! 1

コメント 4

馬大好き

こんにちは。

前フリ、長くなんてないですよ~。
sonodayaさんの写真はもちろんの事ですが
十分、楽しませて頂いてます。


by 馬大好き (2010-07-31 15:16) 

sonodaya

馬大好きさん、こんにちは。

お楽しみいただいているとは嬉しい限りです。

そう言っていただけると、躊躇無く書けますね。(笑)

ありがとうございます。m(_ _)m

by sonodaya (2010-08-01 15:09) 

COBRIDER

懐かしい名前に、思わず鼻血が出るところでした^^
サツキオアシス!!!!!!!!!!
600キロ近い巨漢馬で、毎度勝つときは凄い迫力でしたねぇ~
道夫先生が乗られた時は、勿論応援に駆けつけましたよ^^
道夫先生の全盛期であり、中央の騎手とは明らかに違う追い方でこちらも迫力満点、先頭でゴールを切ったときにはトリハダでした。
そうかぁ・・・・・・、忘れていましたが、ビギンやホクトオーと一緒に菊花賞走ってたんですね。

フレンチハートの血統から、ホクトオーへの熱い思いを綴られるsonodayaさんの感性、すっごくイイです♪♪
次の「肖像」ではどんな「前フリ」が読めるんやろと思うと、楽しみでなりません。

私も、早く実家の写真を整理して、道夫先生や学さんの若い頃の思い出話に花を咲かせたいなぁ・・・・・・
by COBRIDER (2010-08-04 13:00) 

sonodaya

いやいや感性などではないんです。
これは「我田引水」と言います・・・・・(^^;

「どうやって自分の記憶と結びつけたろかなー」という強引な作戦ですね。(笑)
読んで頂いている方には、「おいおい、そっからそういくんかい」的な展開もあるかと思いますが、そこは我慢してお付き合いくださいませ。(^^)

by sonodaya (2010-08-04 15:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。